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2019.11.27更新

院長です。


インフルエンザが流行しはじめたようですね。

先週末の休日診療でも、10名以上の成人でインフルエンザ感染で受診されていました。小学生でも出始めているようです。時期的には流行もありえるので、注意が必要です。


さて、インフルエンザの治療についてのお話です。


従来のタミフル内服、リレンザ吸入(粉)、イナビル吸入(粉)、ゾフルーザ(錠)に加えて、今年からイナビルの吸入を吸入器で行うことができる薬剤が登場しました。


ただし、院内でしか出来ないような治療であること、処方してから院内に戻ってきてもらって、吸入を行う方法もありますが、保険診療的に判断が難しいため、当院では採用に至っておりません。自宅で吸入器の機械をお持ちの方は、処方する事が出来ます。もし、吸入器を持っておられない方で、イナビルの吸入を試してみたいという方は、他のクリニックの受診をお勧め致します。


また、ゾフルーザも12歳以下は耐性ウイルスを生じやすいとの提言が学会からも出るなど、処方をお勧めしにくくなりました。ただし、処方できない訳ではありませんので、保護者の方が十分理解されて、ご希望される場合には処方出来ますので、担当医師にお伝えください。


それぞれのメリットデメリットも記載しておきますので、以下をご参照ください。

●タミフル
メリット:確実に内服したかどうか確認できる。
デメリット:5日間1日2回内服しないといけない。粉が苦い。粉とカプセルしかない。

●イナビル吸入(粉):
メリット:1回で済む
デメリット:意外と苦い。咳込んだり失敗する可能性がある。その場合、再処方は出来ない。喘息の誘発の可能性がゼロじゃない。

●ゾフルーザ:
メリット:錠剤が飲める子には良い。1回で済む。ウイルスの減りは早いらしい。解熱までの時間がやや早い印象。
デメリット:耐性ウイルスの場合、効かない。吐き気が出る?

●リレンザ:
メリット:インフルエンザB型にやや効く印象?
デメリット:5日間吸入が必要。粉なので、咳込むことがある。喘息の誘発の可能性がゼロじゃない。

●イナビル吸入(液体):
メリット:本人の意志と関係なく、吸入できる。自宅に喘息で使用するジェット式の機械があれば、使用出来る。
デメリット:新薬なので、実績があまりない。専用の吸入器が必要。包括診療している小児科では、コスト面で院内での治療について採用が難しい。

もし、イナビル吸入(液体)をご希望される場合は、他のクリニックでの検査、治療をお勧め致します。

投稿者: 医療法人廣仁会

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