2015.09.12更新
喉の痛みに
龍角散という飴とか薬があるのをご存じでしょうか?龍角散ののど飴は独特な味がありますが、結構効くので、お世話になった事がある人もいるでしょう。
さて、その主成分が"桔梗湯"という漢方なんです。
この桔梗湯、素晴らしく美味しい薬です。甘くて、甘くて、最後にほんのすこーしぴりっとくる感じが生姜湯みたいです。うちの子供もがぶがぶ飲みます。
喉の痛みに、という薬なんですが、口内炎、扁桃炎、喉のいがいが全てに効きます。(もちろん一時的に、ですが。)
鼻と喉の間が痛い時は、熱い湯に溶かして、少しずつすすり、うがいして、鼻も一緒に洗うつもりでやると良いでしょう。
これに石膏を加えた桔梗石膏という薬もあり、喉の赤味が強くて、熱がある時なんかは、石膏が冷やしてくれる作用を持っているので、良く効きます。
喉がいがいがしやすい、痛くなりやすい人は常備しておくと良いでしょうね。常備薬も含めて処方できますので、ご相談ください。
ちなみに甘いのが好きであれば、2才のお子さんでも喜んで飲んでくれると思います。
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2015.08.03更新
葛根湯
院長です。
今日は個人的な趣味で、漢方について、です。
ツムラの葛根湯には以下の成分がはいっています。
(メーカーによって若干成分が違います。)
日局カッコン 4.0g
日局タイソウ 3.0g
日局マオウ 3.0g
日局カンゾウ 2.0g
日局ケイヒ 2.0g
日局シャクヤク 2.0g
日局ショウキョウ 2.0g
この中のマオウに注目です。
麻黄と書き、この中にはエフェドリンという物質が含まれています。
このエフェドリンの構造が覚せい剤である"メタンフェタミン"ときわめて似ており、しゃっきりさせてくれる成分になっています。なので、夜寝る前に、2包以上飲んでしまうと、不眠になってしまいます。(体験済み・・・)
いわゆる眠気覚ましとして、受験勉強の時とか、今日は頑張らなきゃ、という日に持ってこいですね。(保健適応はありません)
ところで、関節痛や頭痛、寒気の強い状態であれば、麻黄湯というお薬もあります。インフルエンザの治療薬として、適応があり、効果もタミフルなどと比べても遜色ない漢方薬です。実は麻黄湯のほうが、マオウが多く含まれています。
以下が成分です。
日局キョウニン 5.0g
日局マオウ 5.0g
日局ケイヒ 4.0g
日局カンゾウ 1.5g
肩こりや軽い寒気ぐらいであれば、葛根湯、頭痛、関節痛でぐったりしている状態であれば、麻黄湯がお勧めです。
ちなみにどちらも発熱してぐったりした状態で飲んでもあまり効果はありません。
どちらも、寒気がするころ、なので、発熱する前のなんか具合が悪いかな?風邪かな?とか思えるころに飲むと非常に効果的です。逆に言うと発熱が続いていて、汗を掻いている状態であれば、必要ないのです。その頃にはその頃の漢方薬があります。
というわけで、次の日に医者にかかって葛根湯や麻黄湯をもらっても遅かったりします。インフルエンザの流行前に、家に常備薬としておいておくと良いですね。
ちなみに、お子さんの診察と一緒でなら、保護者の方々の診察、処方も可能です。
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2015.07.28更新
今年のインフルエンザ予防接種
今日は、みなさんがまだ知らないかもしれない、インフルエンザ予防接種の情報です。
今年は、全国的にインフルエンザの予防接種の値段が跳ね上がる予定です。インフルエンザワクチン自体の値段が跳ね上がる予定だからです。今年は予想ですが、昨年より1千円以上上げるところが多いと思います。
なぜ値段が跳ね上がるのか? 3価(A型2株 + B型1株)であったワクチンが、4価(A型2株 + B型2株)になるから、なんですが、まぁ値段を上げるのは国と製薬会社ってことですね。
4価になるのは、良い情報です。これでB型インフルエンザについてはだいぶ予防できそうな気がします。が、原価が跳ね上がるのは嬉しくないですね。
元々、当院ではインフルエンザの予防接種は元々ほとんど利益になっていません。人件費考えたら赤字だったりします。子供たちの予防接種は片手間で出来るようなものでもないですし。
今年も10月からインフルエンザ予防接種を開始していきます。値段などが決まったら、改めてお知らせしますね~
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2015.07.18更新
あせもについて
この時期になると、あせもで来院される方が、たくさんいらっしゃいます
夜も蒸し暑く、寝苦しいですよね~
そもそも子供達は汗をかくことで中枢の温度を下げて寝ます。
汗をかかないように工夫するのはまず無理なんですね。
というわけで、寝ている間に出来やすいあせも対策としては、
パジャマも出来るだけ風通しの良い、水分を良く吸い取ってくれるものが良いでしょう。
しかし、パジャマだけ工夫してもあまり意味はありません。
風通しが良く、汗を吸い取ってくれる寝具も必要です。
シーツなどはリネン(麻)の吸水と速乾のものを使いましょう。
マットも実は夏用の風通しのよいもの、その下はスノコ、となったら良いのですが、うちでもできていません

そして、朝や昼間汗をかいたら、軽くシャワーで流し、ローションタイプの保湿剤をしっかり塗りましょう。
それでも出来てしまう時は、早めにあせもの薬を塗りましょう。
ポイントはかきこわしたり、悪くさせないことです。
温度管理の方法については、また次回。
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2015.06.23更新
発達について、心理士との連携
発達の分野はかなりグレイゾーンが多く、はっきり断言できないことが多くあります。病院や相談機関を受診しても、はっきり診断してくれないことが多いと思います。これには理由があるんです。1回だけの診察時間で診断することはまず不可能であること、診断をつけるべき年齢じゃないこと、早期療育と関係ないこと、などなど。
じゃぁ、放っておけば良いのか、というと違います。療育ははっきりとした診断がなくっても、可能ですし、その手前の育児サポートであれば、診断は不要です。
療育はやはり専門的なところでしてもらっていますが、その一歩手前、民間の育児サポートよりは専門的な特色を持たせ、地域のクリニックとして、臨床心理士の先生にお願いをして、今の所、当院では発達の度合いを検査することはできませんが、病名はつかなくとも、両親に子供との接し方や考え方をお伝えしていただいています。
対象:
とにかく動き回って落ち着きがない
言うことをきいてくれない
集団行動が苦手
けんかが多い
日時:土曜日午後:13時から2枠用意しています。
受け方:心理士との面談を希望される方は、院長にお伝えください。
2017/2/1修正
投稿者:
2015.05.30更新
意外と怖くないステロイドの話
今日は、ステロイドの副作用についてです。
ステロイド自体に対して、不安を持つ方が多くいらっしゃいます。情報があふれていて、迷ってしまったり、不安に思う気持ちはよくわかります。
ネットや雑誌には、学術的に副作用があるのか、ないのか、しっかり根拠のある話を掲載していることは滅多にありません。そんな情報に振り回されて、せっかく治る病気を治さないで、肌ががさがさなまま、痒みが強い状態で、寝ている間もぼりぼり掻いて、傷だらけ、というお子さんも見かけます。
アトピー性皮膚炎もガイドラインがあり、ステロイドの副作用について以下のように記載されています。
ステロイド外用薬を適切に使用すれば,日常診療
における使用量では,副腎不全,糖尿病,満月様顔貌
などの内服薬でみられる全身的副作用は起こり得な
い.局所的副作用のうち,ステロイド_瘡,ステロイ
ド潮紅,皮膚萎縮,多毛,細菌・真菌・ウイルス性皮
膚感染症などは時に生じうるが,中止あるいは適切な
処置により回復する.ステロイド外用薬の使用後に色
素沈着がみられることがあるが,皮膚炎の鎮静後の色
素沈着であり,ステロイド外用薬によるものではない.
まれにステロイド外用薬によるアレルギー性接触皮膚
炎が生じうるが,その際,基剤や添加物による接触皮
膚炎にも注意する.
このように決して怖い薬ではありません。
なのになぜか、怖い薬、という印象が根強いです。実はマスコミの力なんです。ステロイドの薬が世に出て、少ししたころ、久〇さんという有名なアナウンサーがステロイドバッシングを番組で行い、脱ステロイドなどを多数の番組が取り上げたため、脱ステロイドを謳う医療関係者や民間療法が多数現れました。まぁほとんどが時代の流れに乗った詐欺みたいなものだったわけですが。今でも調べると脱ステロイドの治療法がすぐ出てくるぐらい、根強く残っていますね。
それに、ステロイドを処方する側にも、問題があります。本来、塗る量や塗る場所、その後の計画をきっちり説明して、1,2週間毎に診察を繰り返さなければなりません。なんもせずに薬だけ処方して塗ってくださいね~、じゃ、患者さんが自分で判断して、薬を中止したり、リバウンドで増悪したらまた病院に行く、という繰り返しになってしまいます。こんなんじゃ、アトピーは治らないし、ステロイドもどんどん強い薬になってしまいます。患者さんがステロイドの効果に疑問を持ってもおかしくありません。
当院ではしっかり説明するよう心がけてはいますが・・・忙しいとなかなか難しいこともあります。火曜日や木曜日なら、まだ空いていますので、十分時間が取れます。お肌がざらざらだったり、かゆかったりするお子さんをお持ちのお母さん、一度相談してみてくださいね。
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2015.05.14更新
肌のかさかさ
その中で気になったことがありました。何人かに一人、肌が荒れている子達。うーん、できれば、将来の美肌のためにもキレイにしてあげたいなぁと思うのですが、他で通院していたり、なかなかうまくいかないものです。この時期、乾燥はそこまで強くないので、保湿剤をいくら塗っても治らないカサカサは、体質ではなく、皮膚の下で炎症が起きている、いわゆる皮膚炎の疑いがあります。なので、多くの場合、治療を開始すると、2,3週間後にはつるつるになっています。
治療を開始して1,2か月したのに全然改善しないなら、更に専門家の先生にお願いすることになりますが、そこまでいくことはほとんどありません。
治療の基本はステロイドの塗布で、しっかり強さと量が足りていて、しっかり塗れているのであれば、皮膚の状態は一旦良くなります。その後、ステロイドのお薬を漸減し、最終的にはほとんど痒みのない、肌つるつるの状態をキープできるようになります。
子供さんの肌がかさかさだなぁと思われたら、相談してみてくださいね。
投稿者:
2015.05.10更新
予約をおすすめします
ゴールデンウィークは皆さんいかがでしたか?小さな子供さんがいるご家庭は逆に大変だったこともあったのではないでしょうか。
さて、ゴールデンウィーク明けということもあり、先週の木曜日、金曜日、土曜日は患者さんが結構いらっしゃいました。
特に院長一人でやっている水曜日の夕診と土曜日の午前診は、時間がかかります。
そこでお勧めなのが、NET予約です。スマホからも出来ます。
当院ホームページ右上にある、「診療受付はこちら」からお願いします。
水曜日夕診と土曜日午前診は混みやすい状況にあります。出来るだけNETでの事前受付にご協力お願い致します。
投稿者:
2015.04.30更新
虚弱、という考え方について
ただでさえ、苦い薬が苦手なこども達に、漢方の独特な臭いの強い煎じ薬を処方するのは、漢方好きな院長としても、かなり気が引けるところではあるのですが、西洋の薬にはない、虚弱児の生活改善、という非常に魅力的な面があり、時々提案させてもらっています。
代表的な薬が、小建中湯。お腹が冷え気味だったり、食欲が細かったり、便秘だったり、お腹の関する子供の問題には良く出る薬です。病気とも言えないけど、お母さんとしては、もうちょっと食べて欲しいとか、線が細くて便秘しがちの子供さんにはうってつけ。
食欲を増やす漢方には、六君子湯というのもあります。なんかの拍子に吐きやすく、食欲も日頃からいまいち・・・なんてお子さんには良いでしょう。
ほかにもいろんな病気とも言えない症状に対して、お出しできる薬があります。
が・・・
やっぱり飲ませずらいんですよね。結局、飲めば効く!という信念と、親御さんのがんばり、かなりの覚悟が必要になってきます。(これは抗菌薬でもおなじで、苦い薬を飲ませる覚悟は必要です。)
そこで、漢方の場合、こんな飲ませ方をお勧めしています。
水飴、はちみつ(1歳以上)に混ぜる。1歳未満のお子さんにはマルツエキスという麦芽糖のお薬に混ぜてもらうこともあります。
2,3歳以上のお子さんであれば、1回お湯に溶いて、冷蔵庫で冷やし、100%リンゴジュースで割って飲むなど。
甘いのが苦手なお子さんは、濃い目のお茶、麦茶で割るとよいみたいです。
漢方が飲みやすく感じる場合、体質と合っている可能性が高く、効果がより出やすいと言えるでしょう。
漢方トライしてみたい方、ご相談ください。
ちなみに普通の風邪、嘔吐、下痢、アトピーなど、西洋の薬より効く漢方も多くあります。西洋の薬飲んでみたけど、いまいち効かない、なんて場合でもOKです。
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2015.04.28更新
バイオリンとピアノ
日曜日に直原ウィメンズクリニックでピアノとバイオリンの演奏会がありました。無料で聞ける演奏会としてはハイレベル(私は音痴なので、わからないですが、奥さんによると上手だった!とのこと)。
こども達も多く、なかなか騒がしかったものの、生の楽器の音のシャワーを浴び、非常に心地よい空間でした。子連れだとなかなかいけないので、すごく貴重な体験。感謝です。
さて、そんな中、うちの子供はすごく楽しみにして、朝から盛り上がり、疲れ果て、午後2時に、僕の膝の上、クラシックを聴きつつ、という環境もまずかったのか、2曲目で速攻寝付いてしまいました。モッタイナイ・・・
そんな彼、最後の曲が終わると、ぱっと目覚め、楽しかった!と^^;
うーむ、どんな夢を見ていたのやら。。。
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