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2017.10.29更新

院長です。

最近多い質問です

”風邪をひいた時にはどちらに行ったらよいのでしょうか?”


風邪をひいて、

●咳があったら。

●1歳未満。(2才未満でもよいかも・・・)

 (〇発熱4,5日目。)今回の話題とずれるので()付けで。
 
この3つかなと思います。

このほかは、耳鼻科でも小児科でもどちらでもOKです。


何が一番違うかというと、聴診するかどうか、なんです。

最近、RSウイルスが流行っていたり、台風がきたりで、

聴診するとゼーゼーしている患者さんが非常に多いのですが、

小さい子は気管支炎なのに意外と咳をしなかったりします。

なので、2才未満のお子さんは、風邪をひいたら、

まず胸の音を確認する必要があります。

 

小児科で、鼻水だけ、と問診票に書いているのに、

聴診から始まるのは、それが理由です。

小児科医でも、自分の子供が咳していても気管支炎に

なっているかどうかは、深呼吸させて聴診しないとわかりません。

 

そもそも小児科は”総合”科なので、なんでも対応できるのが基本です。

その中で、これは鼓膜切開が必要かな?、とか、3歳以上のお子さんで副鼻腔炎かな?、

とかの患者さんについては、どこの耳鼻科さんが良いよ、とお伝えしています。


耳鼻科さんとの大きな違いは、抗生物質の処方具合ですね。

これをばんばん出される先生が多いのですが、

単なる風邪であれば、100%必要ないでしょう。

なので、”黄色い鼻水が出てるから抗生物質出しておくね”、とかは、

小児科ではまずないはずです。(母の要望や、連休前など、状況次第ですが)

 

グラム染色して細菌の有無を確認して出している!という先生がいたら、脱帽です。

そこまでして下さったら良いのですが・・・というかうちでも出来たらよいのですが・・・

 

小児科医は子供を大事にすることを先輩小児科医から教えられて育ってきています。

よく腸内フローラといって乳酸菌のCMが流れてますよね。

子供の全体的な細菌フローラを保つために、むやみに抗菌薬を出さないのが、

小児科医だと思っています。

 

耳鼻科は鼻水吸いが違う、と思われている方がいると思います。

たしかに、どろどろになっていたら、1日1回ぐらいしっかり吸ってもらうと良いでしょう。

ただ、重要なのは家で吸えること。

保育園児がいるおうちは電動鼻吸い機があると便利かもですね。

そしたら鼻吸いに通う必要もないですし。

投稿者: 医療法人廣仁会

2017.10.13更新

院長です。

運動会もあって、皆さん体調を崩しやすいようです。

うがいが出来るお子さんはできるだけうがい、手洗いをがんばりましょう!

 

さて、インフルエンザの予防接種についてですが、どうやら絶対数が足りないようです。

 

現時点で予約を取って頂いた数は、卸さんに確保していただいていますが、

製造数の不足もあって、例年通りに予約をお受けすることはできなさそうです。

 

ということで、現時点で空いている12月分予約枠を一旦中止させていただきます。

 

製造が遅れている製薬会社さんもあるようなので、遅れて出てくる可能性もあります。

また入荷があるようであれば、ご案内していきたいと思います。

 

宜しくお願い致します。

投稿者: 医療法人廣仁会

2017.09.04更新

院長です。

土曜日にお休みを頂いて外来小児科学会@津へ行ってきました。

色々勉強になることがあったり、飯塚病院での同僚に会ったり。

 

もともと、クリニックを中心とした学会であり、それぞれのクリニックの発表会的な要素が強く、学会の中では、他職種が色々発言できる、数少ない学会です。在宅医療や、待合室の工夫、親子クラスなどの工夫など、これから真似していきたいと思うクリニックさんの発表が多数ありました。


その中で成育医療センターの先生による講義で、ステロイド軟膏のあれこれを聴講してきました。

 


 

おもしろかったのが、ステロイドをしっかり使用して湿疹をコントロールすると、身長の伸び率がよかった、という報告ですね。

通常ステロイドの長期使用は身長を抑制するのですが、プロアクティブ療法で良好にコントロールされたアトピーのお子さんは身長が伸びると。

これは推測ですが、アトピーの浸出液やかさぶたの生成、肌の修復にも蛋白が消費されます。そのため、必要な栄養素が足りなくなるんでしょうね。重症アトピーで全身に浸出液があるお子さんは、低タンパク血症を起こすことがあります。成長障害を起こすような脱ステはやめましょう。

 

ちなみに脱ステの発表もありましたが、理解不能でした。

 

最後にお知らせです。

かねてより課題であった、医師一人体制であった枠に非常勤の先生が来て頂けることになりました。

9月から、
月曜日午前に平本先生。
水曜日午後に橋口先生。水曜午後の予防接種を橋口先生。
木曜日午前に橋口先生。

今までは医師一人体制の枠ではかなり人数制限をさせていただいていましたが、徐々に緩めていきます!

ただし、現在、豊中では鳥辺先生と当院しかしていない小児の在宅訪問診療を行っていますので、緊急対応のため往診に出かける可能性があります。突然院長が不在になるなど、日頃かかって頂いている子供さんたちにはご迷惑をおかけするかもしれませんが、何卒ご理解のほど、宜しくお願い申し上げます。

投稿者: 医療法人廣仁会

2017.06.24更新

院長です。

 

コレを見て下さって居る方だけに、お教えしておきます。

 

土曜日は10時前がひまになりやすいです。院内に二人とかしか患者さんがおられません。

 

早めに来られた方から順番を飛ばして診察が可能なことが多いです。

 

ちなみに11時過ぎから12時までにいらっしゃる患者さんが多く、一番混み合う時間帯になってしまいます。

一度に大量にいらっしゃることが多く、待ち時間が1時間以上になってしまっているのではないでしょうか。

 

ささっと終わりたい方は9時半から10時ぐらいに来てみるのも一つの方法ですね。

 

状況によっては変わりえますので、長時間待つ可能性があることをご了承下さい。

投稿者: 医療法人廣仁会

2017.06.23更新

私も咳がかなりきついお子さんには出したりしていたのですが、
2019年から12歳以下禁忌になっていくようですね。

詳しい話の説明もなく、ニュースに流れると皆さんびっくりしそうです。


リン酸コデインは一般的な子供用の風邪薬にも入っているなじみのある薬です。
有名どころでアンパンマンのシロップだったり、はなかっぱのシロップだったり。
昔からの先生は良く出されていて、個人的にも効果は高いと思います。

リン酸コデインは体で代謝されて、モルヒネに一定量変わっていくのですが、かなりのリン酸コデインを飲まないとモルヒネとしての治療量にも達さないため、安全とされていました。

では、なぜ禁忌になったか、ということなんですが、本来、体で代謝されるスピードはコントロールされているので、一気に血中濃度が上がったりはしないのです。

ただし、一定の確率で、代謝が亢進してしまう人がいて、一気に副作用が出てしまうことがあります。そこで、そもそも薬を使わないようにしてしまおうということです。

代謝が亢進するタイプの人がいる、というのは最近よく報告されるようになってきていて、この間の小児科学会でもよく取り上げられていました。

なので、常用するのではなく、夜間だけ寝られるようにごく少量投与するぐらいにしていましたが・・・

まぁモルヒネみたいな麻薬に変わるというイメージの悪さと、風潮として風邪薬は対して効果がないし、要らないものだ、という時代の流れなんだろうなぁと思います。

 

実際、他院で多めに処方されていて、血中濃度が上がりすぎて怖い思いをした人もいるでしょうし、仕方ない所ですね。

 

他の咳止めで良い物を探さないといけませんねぇ。どうしよう。

他の先生には、咳を止めるなと怒られそうですが・・・

投稿者: 医療法人廣仁会

2017.06.17更新

院長です。

 

大変申し訳ありませんが、私の体調不良のため、

本日の診療は石垣先生の1診体制となります。

 

私も院内には待機していますので、状況によっては診させていただくかもしれませんが、基本的な診療は石垣先生にしていただくことになります。そのため、診療可能な人数を30人までとさせてください。

 

この2年半で初めてに近いぐらい風邪は滅多にひかないのですが、

発熱まで伴うとなると、さすがに患者さんに移すわけにはいかないので、

お休みの判断とさせていただきました。

 

皆様には多大なご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご了承ください。

投稿者: 医療法人廣仁会

2017.05.20更新

院長です。

 

アトピーで全身の皮膚が火事状態で苦しんでいる子供達をみると本当にかわいそうです。

 

かゆくてかゆくて夜も眠れていないだろうなぁ、きついだろうなぁと。僕自身がアトピーなので、かゆいのがきついのはよくわかります。

 

先日、某脱ステ病院で治療中、という子供さんがいました。その子は、全身が掻爬痕で一杯。所々汁が出ている状態。るいそうができて、痩せていて、顔色が悪い。湿疹の増悪からの低栄養になっているだろうなと、簡単に想像できる状態でした。

 

脱ステの病院のサイトとかをみると、根拠に乏しい、論理的ではない話が展開されていて、医療関係者からすると全く納得できない話の内容が、医療的な知識がない一般の方が読んだら、簡単にだまされてしまうだろうぐらい、”魅力的”に書いてあります。

 

問題はここですね。アトピーで苦しんでいる人からすると魅力的に見えてしまうんですよね。

ステロイドはなんとなく怖い、とか、そういう人が見るとすぐにのめり込んでしまう内容になっている。

 

ステロイドを適正に使用して、原因の治療を頑張ったら、こんなに良い状態で過ごせている!とか、そういう話をどんどん出していくべきなのかもしれません。

 

というか、アトピーの治療は原因の治療が根本にあって、ステロイドの有無が問題じゃないんですけどね。治るまでの過程を痒みと共に過ごすのか、なるべくかゆくなくしておいて治すのか、の違いです。

 

かゆくないほうが良いと思うんだけどなぁ。

投稿者: 医療法人廣仁会

2017.04.19更新

院長です。

 

今日は皆様にお願いがあってブログを書きます。

診察させてもらったことがある方々はご存じかもしれませんが、私の診察はそこまで早くありません。

というか、遅いですよね。なるべくしっかり説明したいし、悩みがあれば、お答えしたいし。

 

しかしですね、診療人数が一緒なのに、診療終了時間がどんどん遅くなる傾向にあります。

 

順番より遅めに来られる方が増えてきており、予定通りに終了することが難しくなってきているのです。

 

私の力不足もあるかもしれませんが、午前中の診察が遅れると

午後の予防接種の時間に風邪のお子さんがいるような状況になってしまいます。

予防接種に来ている小さなお子さんたちのためにも、受付の順番通りの来院にご協力ください。

 

また、夕診についても、当院のスタッフは小さな子供を育てている世代が多く、

子育てを支援する施設として、スタッフの子育ても支援できないと意味がありませんので、

終了時間はなるべく保育園へのお迎えが出来る時間帯に終了したいと考えています。

 

今後、遅くまで対応できるスタッフを増やしていきたいと思いますが、それにはもう少し時間がかかりそうです。

それまでは、皆様のご協力をお願い申し上げます。

 

4/22 土曜日 追記

今日も朝、予約を50人して頂いて、がんばろう!と開院しましたが、

前半ヒマです。ぽつりぽつりとしかいらっしゃいません。

予約のシステムを見直す必要があるかもしれません。

NET予約をなしにして直接来院だけにしてしまうとか・・・

完全に時間予約制にして、直接来院をなしにしてしまうとか・・・

どっちもしたくないですねぇ。上手い方法はないもんでしょうか。

 

5/12 金曜日 追記

本日の夕診は計40人の患者さんに来て頂きましたが・・・

17時過ぎて残り24人。いらっしゃいません。この時間ひまです。

早めの来院を切実にお願い致します。

投稿者: 医療法人廣仁会

2017.03.30更新

3月限定で花粉症のため、まぶたが二重になる院長です。

インフルエンザの流行も落ち着き、学校や幼稚園が終わったことで風邪も少し落ち着いてくるでしょうか。

さて、今日は、当院にも多く受診される湿疹についての説明を、覚え書きとしてまとめ直してみました。

長くて、読みにくいかもしれませんが・・・

 

医療関係者向けのブログではありませんので、医学的には不正確な表現があることをご了承ください。内容に関しては、私個人のアトピーの経験を含めて、私の考えを記した物です。ただし、ステロイドの使用量は基本的にアトピー性皮膚炎のガイドラインに沿って使用するようにしております。

 


 

湿疹について
ステロイドを塗っても塗っても治らない、という方向けの説明です。

塗っても治らない子には2種類います。

片方は、単純に治療が不足しているタイプ。(軟膏の量や回数、薬の種類、内服薬が足りない)
(なかなか治らなくて、当院を初めて受診された方では、一番多いです)

もう片方は、なにか原因があって、治療は毎回上手く行っても、すぐに湿疹になってしまうタイプ。


原因については、おおまかに3つに分けて説明しています。

1つ目:外からの刺激

乾燥、汗疹、かぶれ(よだれ、涙)、石ケン、シャンプー、洗剤など外から触れる可能性があって、肌に合わない可能性があるもの。

極論、水道水なんかも塩素なんかが入っていてそれもきつい、という場合もありますね。肌が合うなら温泉に入りにいくと一気によくなるケースが多いです。熊本みたいに全部地下水なら、ある程度除外できるのでしょうけど・・・

2つ目:体の中から出来てくる湿疹:何らかの原因で炎症性サイトカイン(ホルモンみたいなもの)が高く、全く治まっていないもの

3つ目:アトピーなどの皮膚自体が炎症を起こしやすい場合

4つ目:食べ物アレルギー

ちなみに乳児では、私は上から順番に考えているので、アレルギーを考慮するのは最後で良いと思っています。

大概、しっかり治療して、しっかり原因を除去できていくと治って行くケースが多いです。
それでも、原因が除去できないものだった場合は、アトピーや食べ物アレルギーと同じように上手くつきあっていく方法を一緒に考えていきましょう。

ステロイドはきちんと使えば、湿疹はない状態で過ごせる上に、依存せず、どんどん強くなってしまう、などはありませんので、安心して使って大丈夫。

”弱すぎる薬を””ひどいときに””薄く塗る”ことは絶対にしないようにしましょう。
ステロイドの基本は、”しっかりした強さの薬を””ごく軽い初期に””たっぷり塗る”ことです。

投稿者: 医療法人廣仁会

2017.01.23更新

院長です。

インフルエンザが猛威を振るっています。

 

昨日、休日診療所で診療していたのですが、結構な人数の患者さんがいらして、

大人も含めてですが、2/3の患者さんはインフルエンザでした。

Aがほとんどですが、Bもちらほら見かけていました。

 

学級閉鎖も小学校11ヶ所、中学校6ヶ所とかなりの数になっています。

 

手洗いうがい、マスク着用(どちらかというとうつさないために)をしっかりとして、

身体が温まる食べ物を食べ、暖かくして早く寝る。コレにつきます。

 

それでもなってしまったら、解熱剤が手元にあって頑張れそうなら、

12時間以上空けて診察にいらしてください。

 

インフルエンザの検査はウイルスの量が十分増えないと出にくい検査です。

また、痛みを伴う検査なので、なるべく確実に陽性になる頃にしてあげたいですね。

投稿者: 医療法人廣仁会

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