院長です。
アトピーで全身の皮膚が火事状態で苦しんでいる子供達をみると本当にかわいそうです。
かゆくてかゆくて夜も眠れていないだろうなぁ、きついだろうなぁと。僕自身がアトピーなので、かゆいのがきついのはよくわかります。
先日、某脱ステ病院で治療中、という子供さんがいました。その子は、全身が掻爬痕で一杯。所々汁が出ている状態。るいそうができて、痩せていて、顔色が悪い。湿疹の増悪からの低栄養になっているだろうなと、簡単に想像できる状態でした。
脱ステの病院のサイトとかをみると、根拠に乏しい、論理的ではない話が展開されていて、医療関係者からすると全く納得できない話の内容が、医療的な知識がない一般の方が読んだら、簡単にだまされてしまうだろうぐらい、”魅力的”に書いてあります。
問題はここですね。アトピーで苦しんでいる人からすると魅力的に見えてしまうんですよね。
ステロイドはなんとなく怖い、とか、そういう人が見るとすぐにのめり込んでしまう内容になっている。
ステロイドを適正に使用して、原因の治療を頑張ったら、こんなに良い状態で過ごせている!とか、そういう話をどんどん出していくべきなのかもしれません。
というか、アトピーの治療は原因の治療が根本にあって、ステロイドの有無が問題じゃないんですけどね。治るまでの過程を痒みと共に過ごすのか、なるべくかゆくなくしておいて治すのか、の違いです。
かゆくないほうが良いと思うんだけどなぁ。