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2017.03.30更新

3月限定で花粉症のため、まぶたが二重になる院長です。

インフルエンザの流行も落ち着き、学校や幼稚園が終わったことで風邪も少し落ち着いてくるでしょうか。

さて、今日は、当院にも多く受診される湿疹についての説明を、覚え書きとしてまとめ直してみました。

長くて、読みにくいかもしれませんが・・・

 

医療関係者向けのブログではありませんので、医学的には不正確な表現があることをご了承ください。内容に関しては、私個人のアトピーの経験を含めて、私の考えを記した物です。ただし、ステロイドの使用量は基本的にアトピー性皮膚炎のガイドラインに沿って使用するようにしております。

 


 

湿疹について
ステロイドを塗っても塗っても治らない、という方向けの説明です。

塗っても治らない子には2種類います。

片方は、単純に治療が不足しているタイプ。(軟膏の量や回数、薬の種類、内服薬が足りない)
(なかなか治らなくて、当院を初めて受診された方では、一番多いです)

もう片方は、なにか原因があって、治療は毎回上手く行っても、すぐに湿疹になってしまうタイプ。


原因については、おおまかに3つに分けて説明しています。

1つ目:外からの刺激

乾燥、汗疹、かぶれ(よだれ、涙)、石ケン、シャンプー、洗剤など外から触れる可能性があって、肌に合わない可能性があるもの。

極論、水道水なんかも塩素なんかが入っていてそれもきつい、という場合もありますね。肌が合うなら温泉に入りにいくと一気によくなるケースが多いです。熊本みたいに全部地下水なら、ある程度除外できるのでしょうけど・・・

2つ目:体の中から出来てくる湿疹:何らかの原因で炎症性サイトカイン(ホルモンみたいなもの)が高く、全く治まっていないもの

3つ目:アトピーなどの皮膚自体が炎症を起こしやすい場合

4つ目:食べ物アレルギー

ちなみに乳児では、私は上から順番に考えているので、アレルギーを考慮するのは最後で良いと思っています。

大概、しっかり治療して、しっかり原因を除去できていくと治って行くケースが多いです。
それでも、原因が除去できないものだった場合は、アトピーや食べ物アレルギーと同じように上手くつきあっていく方法を一緒に考えていきましょう。

ステロイドはきちんと使えば、湿疹はない状態で過ごせる上に、依存せず、どんどん強くなってしまう、などはありませんので、安心して使って大丈夫。

”弱すぎる薬を””ひどいときに””薄く塗る”ことは絶対にしないようにしましょう。
ステロイドの基本は、”しっかりした強さの薬を””ごく軽い初期に””たっぷり塗る”ことです。

投稿者: 医療法人廣仁会