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2017.09.04更新

院長です。

土曜日にお休みを頂いて外来小児科学会@津へ行ってきました。

色々勉強になることがあったり、飯塚病院での同僚に会ったり。

 

もともと、クリニックを中心とした学会であり、それぞれのクリニックの発表会的な要素が強く、学会の中では、他職種が色々発言できる、数少ない学会です。在宅医療や、待合室の工夫、親子クラスなどの工夫など、これから真似していきたいと思うクリニックさんの発表が多数ありました。


その中で成育医療センターの先生による講義で、ステロイド軟膏のあれこれを聴講してきました。

 


 

おもしろかったのが、ステロイドをしっかり使用して湿疹をコントロールすると、身長の伸び率がよかった、という報告ですね。

通常ステロイドの長期使用は身長を抑制するのですが、プロアクティブ療法で良好にコントロールされたアトピーのお子さんは身長が伸びると。

これは推測ですが、アトピーの浸出液やかさぶたの生成、肌の修復にも蛋白が消費されます。そのため、必要な栄養素が足りなくなるんでしょうね。重症アトピーで全身に浸出液があるお子さんは、低タンパク血症を起こすことがあります。成長障害を起こすような脱ステはやめましょう。

 

ちなみに脱ステの発表もありましたが、理解不能でした。

 

最後にお知らせです。

かねてより課題であった、医師一人体制であった枠に非常勤の先生が来て頂けることになりました。

9月から、
月曜日午前に平本先生。
水曜日午後に橋口先生。水曜午後の予防接種を橋口先生。
木曜日午前に橋口先生。

今までは医師一人体制の枠ではかなり人数制限をさせていただいていましたが、徐々に緩めていきます!

ただし、現在、豊中では鳥辺先生と当院しかしていない小児の在宅訪問診療を行っていますので、緊急対応のため往診に出かける可能性があります。突然院長が不在になるなど、日頃かかって頂いている子供さんたちにはご迷惑をおかけするかもしれませんが、何卒ご理解のほど、宜しくお願い申し上げます。

投稿者: 医療法人廣仁会