あたまのかたち外来について
毎週木曜日の午後に「あたまのかたち外来」を行います。
あたまのかたち外来では、赤ちゃんの頭のゆがみ(位置的頭蓋変形症)に対して、理学療法の指導(体位変換・タミータイム)やヘルメット治療を行い、頭の形を改善していきます。
生後3ヶ月未満までに、寝かせている時や抱っこ時の体の向きの工夫、うつぶせ運動を適切に行うと、頭のゆがみが改善しやすいと言われています。
「お子さんの頭の形」が気になる方は、予防接種の際や受診時にご相談いただくか、電話でご予約ください。
体位変換(体の向きの工夫)、タミータイム(うつぶせ運動)
【体位変換(体の向きの工夫)】
向き癖の改善により、赤ちゃんの頭にかかる圧力を左右均等にします。 寝返りができたり、自力で体圧分散できるようになっている場合には、効果は限定的になります。
これらのときの向きが常に同じ場合は、バランスがよくなるよう変えてください。
・寝るときの頭と足の方向
・抱っこする腕
・授乳のときの方向
・話しかける方向
【タミータイム(うつぶせ運動)】
赤ちゃんが起きているタイミングに、赤ちゃんをうつぶせにして過ごす方法です。頭、首、上半身の筋肉の発達を促進し、赤ちゃんの頭の一定箇所に圧力がかかることを防ぎます。
・1日2〜4回が目安(最大15分程度/回)
・1〜2分から始め、慣れてきたら少しずつ1回の時間を長くします
① お母さんやお父さんの胸、おなか、膝の上にお子さんをうつぶせにして始める
② 慣れてきたら、周りにお気に入りのおもちゃ等で興味をひき、うつぶせ運動をおこなう
※窒息を防ぐため、固いマットや床の上で、必ず保護者が見ている環境下にて行ってください。
ヘルメット治療
頭のかたちの変形の程度が強い場合や保護者の希望がある場合は、頭蓋形状矯正ヘルメット治療を提案させていただきます。
ヘルメット治療は生後3~4ヶ月(首がすわった頃。遅くても6ヶ月まで)に開始し、1日23時間、2~4ヶ月間装着することで頭のゆがみを整えていきます。
当院では、日本製のベビーバンド(Berry社)での治療をさせていただきます。詳細はhttps://www.babyband.jp/ をご覧ください。
ヘルメット治療の費用は自費診療となるため、38万円(税込)がかかります。
開始前には説明文書を用いて詳しく説明いたします。ご理解いただいた上で開始しますのでご安心ください。
【治療のながれ】
ヘルメット治療のながれをお示しします。詳細は治療開始時にお伝えします。