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2015.05.30更新

こんにちは、院長です。
今日は、ステロイドの副作用についてです。

ステロイド自体に対して、不安を持つ方が多くいらっしゃいます。情報があふれていて、迷ってしまったり、不安に思う気持ちはよくわかります。

ネットや雑誌には、学術的に副作用があるのか、ないのか、しっかり根拠のある話を掲載していることは滅多にありません。そんな情報に振り回されて、せっかく治る病気を治さないで、肌ががさがさなまま、痒みが強い状態で、寝ている間もぼりぼり掻いて、傷だらけ、というお子さんも見かけます。


アトピー性皮膚炎もガイドラインがあり、ステロイドの副作用について以下のように記載されています。


ステロイド外用薬を適切に使用すれば,日常診療
における使用量では,副腎不全,糖尿病,満月様顔貌
などの内服薬でみられる全身的副作用は起こり得な
い.局所的副作用のうち,ステロイド_瘡,ステロイ
ド潮紅,皮膚萎縮,多毛,細菌・真菌・ウイルス性皮
膚感染症などは時に生じうるが,中止あるいは適切な
処置により回復する.ステロイド外用薬の使用後に色
素沈着がみられることがあるが,皮膚炎の鎮静後の色
素沈着であり,ステロイド外用薬によるものではない.
まれにステロイド外用薬によるアレルギー性接触皮膚
炎が生じうるが,その際,基剤や添加物による接触皮
膚炎にも注意する.


このように決して怖い薬ではありません。

なのになぜか、怖い薬、という印象が根強いです。実はマスコミの力なんです。ステロイドの薬が世に出て、少ししたころ、久〇さんという有名なアナウンサーがステロイドバッシングを番組で行い、脱ステロイドなどを多数の番組が取り上げたため、脱ステロイドを謳う医療関係者や民間療法が多数現れました。まぁほとんどが時代の流れに乗った詐欺みたいなものだったわけですが。今でも調べると脱ステロイドの治療法がすぐ出てくるぐらい、根強く残っていますね。

それに、ステロイドを処方する側にも、問題があります。本来、塗る量や塗る場所、その後の計画をきっちり説明して、1,2週間毎に診察を繰り返さなければなりません。なんもせずに薬だけ処方して塗ってくださいね~、じゃ、患者さんが自分で判断して、薬を中止したり、リバウンドで増悪したらまた病院に行く、という繰り返しになってしまいます。こんなんじゃ、アトピーは治らないし、ステロイドもどんどん強い薬になってしまいます。患者さんがステロイドの効果に疑問を持ってもおかしくありません。

当院ではしっかり説明するよう心がけてはいますが・・・忙しいとなかなか難しいこともあります。火曜日や木曜日なら、まだ空いていますので、十分時間が取れます。お肌がざらざらだったり、かゆかったりするお子さんをお持ちのお母さん、一度相談してみてくださいね。

投稿者: 医療法人廣仁会

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